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誰もいなくなるまで ここにいるよ

勝手にふるえてろ を観たよ

私は、一人暮らしをする20代OLにはなれない。

これからどれほど、どれほど頑張ったとしても。

 

 

 

映画勝手にふるえてろを観た。そう言えばちょっと前にTwitterなんかでチラホラ話題に挙がってた気もしなくもないような作品。「ふるえる」系の何某は頻出してそうなので、全くもって別の作品を捉えていたのかもしれないが。今となっては納得できる。隙あれば話題にしたくなるような作品。

とにかくめちゃくちゃ面白かった。ド面白い。観てない人には是非おすすめしたい一本だ。是非。

 

 

おおよそ二年前の作品、なぜこれまで観る機会に恵まれなかったのだろう。

少し前の時代なら直接TSUTAYAへ出向くことで、最新映画情報へ敏感になったり、お店独自のオススメコーナーから魅力的な一本を手に取ってみたり、思い切ってジャケ借りしてみたりと色々な挑戦や出会いがあった。

今となってはすっかりレンタルすることも円盤的なものに触れる機会も減り、インターネット経由で映画を観るのが当たり前になってしまっている。トップページにおいて恣意的にオススメされているパッケージ群を見ては、あれじゃないこれじゃないと右から左に受け流し、結局気分が乗らず何も消化できないまま。時間はあるのに観たい映画がない現象、結構あるあるある。

 

ということで最近の観たい映画を選ぶ手段は専ら、友達等々知り合いとの情報交換が主だ。あれが良い、これは微妙、みたいな。それらの情報を鵜呑みにしておけば、大抵素敵な作品に出会える。間違いない。知らなかった映画を知れる上に交流も深まる。ああ映画って素晴らしいなぁ。

 

しかしこれにはひとつ弱点がある。

こんな私のために映画をおすすめしていただいたのだ、当然結果を残さなければならない。視聴しなければならない。自分から欲したんだもの、たとえ観られなかったにしても何らかのレスポンスは必要となってくるだろう。

もしくはこちらからも一本、オススメの映画を献上するパターンがある。世の中ギブアンドテイクだ。いやいやこれがまた難儀なこと。人には気安くオススメの映画教えてー◡̈なんて聞けるくせに、いざ自身の魂の一本を披露するとなると、非常に迷う。困りまくる。

どれだけ手持ちの映画が多いとしても、対峙する人との関係性や好み、気分等、全てのバランスを鑑みなければならない。生き様のセンスが問われているような(気がする)イベントのひとつだ。

 

それらの超しょうもない葛藤を避ける手段として、私はとあるスマホアプリを活用している。自己完結映画発掘作戦だ。

これまでに観たあらゆる映画をそのアプリにおいて五つの星(0.5刻みの10点満点)で評価していくと、スーパーシネママスターAIロボット君が永澤の人間性を考慮し、私に適しているだろう映画をいくつかオススメしてくれる。これがまた中々お見事な精度を持っている。

ジャンルが偏りそうなこと、視聴前から印象が固まってしまいそうなことは難点であるが、映画を見れば見るほどそこそこ的確な当たりを引いてくる。

そんな素敵で刺激的な機能の元、スーパーなんちゃらロボット君は私に「勝手にふるえてろ」をオススメしてきたのだった。

 

 

 

ここからが本編。映画の感想。

いやしかし、夜中のテンションで観たせいか、何かしら映画の判断が甘くなってる可能性もある。なんなら前置き部分で1200文字も消化して、結構走り過ぎている感じもする。ということで、一晩寝かせてから以下に感想をまとめようと思う。

 

 

 

以下、翌日記入分。

 

 

 

 

 

あれから二晩過ぎた。

もちろん映画が面白かった余韻は、心身共に程良く残っている。映画の感想なんてものを書くにはベストなタイミングだが、そんな時だからこそ今回は簡潔にまとめておしまいにする。

 

 

 

 

 

松岡茉優がめちゃくちゃ凄い

 

ずーっとひとりの世界で生きてきた彼女の、あらゆる場面における一挙一動全てがパーフェクト演技に思えた。それに共感できるか云々は置いといて、おそらく松岡茉優だからこそ醸し出せるのだろうリアル感はただただ素晴らしかった。

もし来世以降私が映画監督になる機会があれば、何がなんでも彼女を主演にして『ロッキー』的な超大作シリーズ映画を制作することで世界に溢れる各名誉な賞を総ナメしてやりたい。

 

とにかくオススメ。特に「プラダを着た悪魔」なんかを好きそうな、学生卒業〜20代後半のOLが観ちゃったら簡単に心を持っていかれると思う。

 

それでも私は、一人暮らしをする20代OLには絶対になれない。

 

 

勝手にふるえてろ

 

 

 

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