透明度65%

誰もいなくなるまで ここにいるよ

黄金体験

最近、会社関係の飲み会がどどんと増えた。特別何があったわけでもないが、みんなそんな気分なのだろう。既に何度も書いているが、私はお酒にめっぽう弱い。飲めない側の人間なのだ。バーでカッコつけたいカッコつけまくりたい - 透明度65%

それでも会に参加すると、ほとんどが楽しい感じで終わりを迎える。(締めの麺類だけは未だに許さないが。)飲み会に行く前はこの世の終わりなテンションで、なんなら途中で帰ってやると意気込んでいるにも関わらず。

 

 

先日の飲み会は少し違った。参加者はほぼ同世代、10人弱。無駄な遠慮や配慮はいらない。そう思っていたので、より気は楽だった。実際、気は楽だったし、もれなくこの飲み会も楽しかった。しかし二次会、謎のバー、謎のテンション。よく分からないゲームが開催された。詳細は省略するが、様々なゲームをやって、負けたらお酒を飲むみたいな。お酒の場ではありがちな、いたって普通な、どこにでもあるだろうノリのやつだ。こんなの、大学生ぶりだろうか。

 

当然「永澤は酒に弱い」と言う情報は皆が知っていた。知らない人がいても、一次会で察しただろう。かといって、『アイツを潰そう』とか『アイツを嵌めよう』みたいな良くない風潮もなかった。良いのか悪いのか、あの場では皆平等、公平な扱いだった。平等とは、皆を同じように扱うこと扱われること、決して全てをそうとは言えないのかもしれない。覚悟とは、暗闇の荒野に、進むべき道を切り開くことだッ!なのかもしれない。

 

 

そんなこんな平等な世界で、なんだかんだ永澤はテキーラを10杯かました。みんなもそれぐらい、それ以上飲んでいたのかもしれないが、私にとっては革命的な夜となった。厳密にはうまくやり過ごしていたのだが、とにかく10杯分のテキーラを皆の前から適宜失くしてみせた。飲んでないのに、それを失くすことができるようになったのだ。今のところこの方法を公開する予定はないが、おそらくジョルノ・ジョバァーナもしくはプリンセス・テンコー、そして永澤ぐらいしか出来ない技だろう。もちろん周りが酔っていた補正もあるだろうが、何の疑いもなくゲームは終わりを迎えた。

 

その後、「永澤くん意外と飲めるんだね」「やっぱ実は強いじゃん」等々の評価を頂くことになった。世界で一番必要としていない評価だ。結果的に、「いや、3回ぐらいトイレで吐いてますよ」って、哀しい嘘を積み重ねることになった。誰も得しない『吐きましたアピール』これも振り返ればいつかきっと、貴重な体験になっているんだろうなぁ。

 

to be continued...

 

 

 

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