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誰もいなくなるまで ここにいるよ

ウィブカメ持ってるの、何用?

Skypeって知ってます?

 

ここに辿り着く人は知っていて当然だろう。インターネットでお話しできるツールだ。世界中の人と、IDさえ分かれば無料で永遠に通話ができる。もはや珍しさなどないが、改めて考えてみると Skype 凄まじみを感じる。初めてSkypeに触れた時も、同じような感覚だった。世界の広さと狭さを同時に知ったような。

どれぐらい前からこのサービスが始まったのだろう。自身が使い始めたのは約10年前ぐらい。既にネット界では、Skypeは一般的に広まっているものだった。まだLINEは存在していなかった。mixiが死んだり生きたりしてた。初めての通話はもちろん下議会(お友達のこと)の面々だ。暇を持て余した人達の集会所。何も生産しないチャットが流れ、終わらない通話が毎日のように続いていた。今で言うLINEのグループよりも少し繋がりの強い、インターネットファミレスみたいな空間だった。

「リアルとネットの狭間の人」はこの人たちしかいなかった。こんな場所はなかなかないだろう。ちょっぴり誇らしい。日常生活でSkype IDを交換することなど、私には絶対起き得ないイベントだ。以降も、リアル界の知り合いでは学校の先輩から一度聞かれて答えたのみ。その際は謎の捨て垢を伝え、一度もログインすることなく連絡が途絶えるという狂人っぷりを発揮してみせた。

ある程度アクションを起こさないと、連絡先リスト?の数は増えない。無理に増やす必要もないが、せっかくの神ツール、できる限り色んな遊び方を試したい。友達リストが増えた転機は大きく2回あった。

 

一度目は外国人ブーム。知らない外国人から「おはなししよ!」のメッセージが届く。稀にある出来事だったが、届いたら大祭り。急いで下議会を招集してグループを作り、外国(主にアジア圏)の方々と交流を図った。一時的に国際的な友達が増えた。カタコトのコトバで通話した。絵文字の便利さを知ったのもその時だ。しかしある時を境にメッセージは誰からも来なくなった。たしかロシア人お姉さんからの広告URLメッセージを最後に、ひっそりと港の門を閉めた。

 

二度目は配信を初めてから。Skypeは必要十分ツールのひとつ。基本的には凸待ち配信でのみ使用した。硬派な我々は、凸待ち配信時以外はSkypeにログインすることなどなかった。配信外でのチャットや通話は不要。配信中だけ楽しんでりゃいいんだよ、の風潮。当然誰からも お話しましょ みたいな連絡はなかった。連絡先は充実していったのに。ワンナイトリスト。仕方ない。数年後、気付いたら“声かけていただいても大丈夫ですよ”感を出して、Skypeにログインするようになっていた。恥ずかしい話だ。しかし特に変化はない。惨めに緑色が点灯しているだけだ。さぎょいぷ とか 寝落ち とかしてみたかった。Skypeの可能性を狭めてしまっていた。誰かを必要としないと誰からも必要とされないよ、の言葉をここへ置いておく。

 

 

まとめ結び

受け身ばかりは良くないと、思い切って誰かにメッセージを送ってみても、人と関わりたい気持ちが空回りし過ぎて何の面白みもない会話だなって反省した時間はいつか、あなたの人生の大きな財産になるから安心していいと思うよ

 

 

 

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