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誰もいなくなるまで ここにいるよ

ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DXを買ったよ

ポケモン情報は常に仕入れていたい。

別に詳しいわけではないけど、いつものごとく上澄だけでも知っておきたいのだ。実際にプレイしたのは最初のやつと金銀それからポッチャマが出るやつだけなのに。たしかハワイのやつも途中までやってたかな?

でもロトムだって知ってるし、ミミッキュが強くて人気があったことも知ってるし、キョダイマックスだって知ってる。ポケモンしりとりだって分かるし、四半期に一度ぐらいポケモンセンターへ足を運ぶこともある。この程度の知識や熱量が一体どれほどのポケモン偏差値なのかは分からないけど。

人へ誇れるぐらい博識ではないが、知らないフリをするのは少し悔しい。すごく中途半端なポジショニングが出来ている気はしている。(ポケモンに限った話ではないが)ポケモンが話題に挙がったら、周りの様子を伺いながら場を醒さないように話を選ぶ権利が得られるようなレベル。

 

 

と言うことで、いわゆる「ポケダン」を買った。前作もいくつかあるらしい。もちろん存在は知っているが、見たこともやったこともない。お金と時間が余るだろうことを願いつつ、無性に不思議なダンジョン系のゲームをやりたくなった。

 

思い返せば幼い頃、あの憎き風来のシレンに出会った。主にアクションゲーム的なジャンルで遊ぶことが多かった私は、学年が上がると共にようやくRPGの概念に慣れ始めていた。RPGなんて大切なのは物語で、コツコツと時間をかけさえすればクリアできないゲームはないと確信し始めていた頃。手当たり次第有名どころのゲームを納めていった。

 

しかし風来のシレンは違った。

当時よく通っていたゲーム屋さんで出会った、ワゴンの中の500円カセットの風来のシレン。とにかく死んだら全部リセットされるのだ。衝撃的だった。積み上げたものがぶっ壊される経験なんてあまり出来ない。星のカービィスーパーデラックス以上にリセットされる。それも人為的に。ただただそれが耐えられなかった。

もう少し大人になっていれば手を替え品を替え、様々な検討や挑戦と共にテーブルマウンテンへ臨めたのだろう。あの頃の私はそれが出来なかった。全滅したら前回のセーブポイントまでリセットされるFF方式のシステムでも耐え切るので精一杯だったのに。

結局のところ、風来のシレンは永遠にクリア出来ないだろうソフトとしてタンスの奥へと追いやられた。一応引越しの度に新居へ連れてきてはいるが、あのカセットを起動させた記憶はない。

おそらく大人の今なら色々なものを駆使して、時間はかかるかもしれないがきっとクリアまで到達できるだろう。でもあの頃出来なかったことを「大人」と言うだけで簡単に遂行してしまうこと、そんな陳腐な成長が嫌なのでおそらくこの先も風来のシレンをプレイする機会は訪れないはずだ。

 

そんな経験やトルネコのダンジョンやアスカ見参を経て今回のポケダンに辿り着いた。とりわけこのゲームに強い思いはないが、擬似カタール戦みたいな感じでクリア出来る様に日々黙々と頑張りたい。

 

昔の私には分からなかったこのジャンルのゲームの面白さに気付いたかもしれない。一人だけの世界でちまちま最適解を探せること。(勝手な偏見だが)最近のゲームで出来過ぎている部分、他者が関与し過ぎる点、最適解がハッキリし過ぎている点が生まれにくいのではないか。私は他人とゲームを嗜む行為が向いてなさ過ぎる。

きっとこのポケダンも誰と協力・相談するわけでもなく、薄暗い部屋でニヤニヤしながら自分の世界に浸り尽くすのだろう。

 

なんか色々書いたけど、本当にクリアまで到達できるのかはまた別のお話。

 

 

 

 

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